2012年3月12日月曜日

三国志資料で良質、新しい書籍 三国志の小説以外で良質、かつ新しい資料を教え...

三国志資料で良質、新しい書籍







三国志の小説以外で良質、かつ新しい資料を教えてください。


曹操が好きなので『三国志実録』を手に取ろうとしましたが、かなり古い論文のようで現在の考え方とは異なる点があるらしいので躊躇しています。



私は単なる趣味人(読書好きであり、これを飯の種にしようとか、研究するとかではありません)。演義の小説をいくつか読んでいますが、ゲームやレッドクリフには手を出していません(今後も予定なし)

好きな人物は曹操と曹操立身期~全盛期の魏の人物。国柄は呉が好きで、ショクには興味が持てません。

今まで読んだ小説以外では『三国志きらめく群像』が面白かったです。

上記を踏まえ、おすすめがあれば教えてください。


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曹操がお好きなら、

『少年曹操』草森 紳一(文藝春秋)

曹操の少年時代に主題をおいた物語的な解説書です。

斬新ですね。

曹操の詩の解説や時代背景、赤壁で孫権に送ったといわれる手紙の解析など、

マニュアックな内容ですが、夢中になります。



『覇道三国志―曹操の壮心やまず―』雑喉潤(東京書籍)

荀彧の死の真相など、独特の切り口で面白いです。



『曹操―魏の武帝』石井 仁(新人物往来社)

三国志、後漢書、資治通鑑をもとにした、

三国前史もしくは曹操に関するなかでは、

現在もっとも詳細な内容ではないかと思います。

学術的ではありますが、読み応え十分です



『三國志曹操伝』塚本 青史 (光栄)全3巻

読み応えあります。

塚本さんの本は一部では酷評もありますが、

曹操伝はそれこそいっぱいありますが、最近では逸品かと・・。

1400ページの力作です。

熱中したら、夢に出てきそうです。



呉がご贔屓なら、小説ですが・・。

『呉三国志長江燃ゆ』伴野朗(集英社文庫)全10巻

呉を主人公としたことには拍手を送りたいですが、ちょっと長い。

また、10巻の途中まで孫権が生きています。

孫権死後ももう少し書いて欲しかったです。



『三国志きらめく群像』面白いですね。



最近読んだ書籍でご紹介となると・・・。



『三国志曼荼羅』井波律子(岩波書店)



『三国志の女性たち』渡邉義浩・仙石知子(山川出版社)



『もう一つの三国志「演義」が語らない異民族との戦い』

坂口和澄(本の泉社)



あくまで私の好みです。合う合わないはご勘弁を・・。



《追記》

mokonavyさん。

三国志と乱世の詩人はいい本ですね。

mokonavyさんは詩がお好きだから、

回答されるとしたら挙げられるかもって思いましたよ。

「異民族」本、正直だなぁ、黙ってればいいものを・・。

あれっと思っても、そんなに度量の狭い男ではありませんよ。



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あらまあ。

frogman03544さんが挙げられた書籍、一冊も持っておりません…(爆)。

うむ。世の中って広いなあ…( ̄∀ ̄;



では、私が持っている書籍を挙げましょう。



『三国志が面白いほどわかる本』

(中経出版/三宅崇広/2004年/税別定価1400円)

『三国志 軍師34選』

(PHP文庫/渡邉義浩/2008年/税別定価648円)

『三国志 武将34選』

(PHP文庫/渡邉義浩/2009年/税別定価648円)

『三国志演義のウソとタブー』

(別冊宝島編集部・編/宝島社/2009年/税込定価600円)

『いっきに読める三国志』

(PHP研究所/島崎晋/2009年/税別定価1600円)

『正史三国志 英雄奇談』

(角川学芸出版/坂口和澄/2009年/税別定価1800円)

『図解 三国志』

(西東社/渡辺精一/2010年/税別定価720円)

『三國志逍遙』

(山川出版社/中村愿/2010年/税別1900円)



今パッと出てくるのはこんなトコでしょうかね。基本的にどれも三國志全般を扱ったもので、特に魏のみを取り上げたものではないので、そこはご了承下さい。

ちなみにここに挙げた書籍は、全て去年から今年にかけて購入したものです。各書に初版の発行年も記してますが、現在でも手に入ると思います。



初版発行が古い本でも買って構わないと思いますよ?三國志の研究や考察って基本的にそう大きくは変わっていないと思いますし、『三国志実録』も名著だと聞いています(残念ながら未読ですが)。『三国志 きらめく群像』もそんなに新しい本ではないですし(2000年初版)。



質問者さんは呉蜀はあまりお好きではないようですが、魏呉蜀あってこその三國志ですし、三國それぞれドラマがあり歴史があり、それを深く掘り下げる作業もまた楽しいもんですよ。


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frogman03544様と被らないものを紹介します(^^)(私が読んだもので)



①三国志曹操伝(中村 愿)新人物往来社2200円(H19.3.10発行)

②三国志と乱世の詩人(林田愼之助)講談社1600円(H21.9.29発行)



私は別に三国志であれば何でも好きなのですが、とりわけ曹丕が好きなので「詩」は外せません。

ダイレクトに心や思いを知れるので(他人の評価を通じてではなく)。

①は勿論曹操について沢山載ってますが、②も曹操の詩が記載されてますし、曹操の周囲の人や環境。それらも感じることが出来るものなので…。個人的にはオススメです(^^)



frogman03544様が坂口さんの「異民族」本を購入されたのであれば…(汗)私の異民族ネタがバレバレですね(T▽T)にゃはは…

「三国志の女性たち」もですねぇ…(汗)正史と演義の差を見るのが好きなので(^^)



追記…異民族本は本気で沙摩柯をあれこれ調べようとしたのですよ。結果は、沙摩柯自体の資料や文献が無いから無意味なのですが、おかげ異民族について勉強できたので、買って悔い無しの本でした。

同じく坂口さんの「正史三国志英雄奇談」もオススメです(^-^)

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