2012年3月21日水曜日

アニメの三国志を見て三国志に興味を持ちました。 それで三国志の小説を読んでみ...

アニメの三国志を見て三国志に興味を持ちました。



それで三国志の小説を読んでみようと思ったのですが、たくさんあってどれがいいのかわかりません。



そこで一番わかりやすいのはどれですか?



回答お願いします。


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皆さんいろいろ紹介されていますので、

重複してしまいますが・・。



現在、最も史実に近いと評判なのは、



〇三国志(宮城谷昌光)刊行中

宮城谷さんらしいですね。

曹操のお爺さん時代から始まります。

読み易いのですが、刊行途中ですし、

三国志中級~のレベルです。



まずは、オーソドックスに、

諸葛亮が五丈原で陣没するまでの作品は、

以下の4種があります。



〇三国志(吉川英治)講談社全8巻

日本の三国志といえば、この吉川三国志です。

入門編としてじゃ最適ですし、読みやすいです。

が、なにせ書かれたのが20年前チョット古い感じがします。

いま新装丁版がでてますね。

この入門編だけで終わってしまう方が多いのが残念です。



〇完訳三国志(村上和行)教養文庫全5巻

村上さんの作品は好きなんですが、これはもう一つですね。



〇秘本三国志(陳瞬臣)文春文庫全6巻

この人の作品は安心して読めます。

三国志以外の中国歴史小説もいいですよ。



〇興亡三国志(三好徹)集英社全5巻

ダイナミックな切り口で、読みやすくお勧めです。



お勧めは陳さんの秘本三国志ですが、

三好さんの興亡三国志も捨てがたしです。

割と評判いいですし・・。

ストーリーは変えようが無いので流れは当然一緒です。



諸葛亮死後も三国志は続きますので、

諸葛亮死後も含めての小説は下段へどうぞ・・・。



〇英雄三国志(柴田練三郎)集英社全6巻

〇英雄生きるべきか死すべきか(柴田練三郎)集英社全3巻

さすが柴練って感じですが、芝居かかった書き方は、

他の作家さんとは違和感があります。



〇呉三国志長江燃ゆ(伴野朗)集英社文庫全10巻

呉を主人公としたことには拍手を送りたいです。

独特の切り口で、作者の主観が入っているので

演義と違和感があるとの評もあります。

私は小説なんだから、それでいいと思いますが・・。

孫権死後ももう少し書いて欲しかったです。



〇小説三国志(鄭飛石)光文社文庫全3巻

韓国の国民的人気作家の三国志です。

蜀滅亡までですが、

独特の切り口で、面白かったです。

大穴的にお勧め



〇三国志(北方謙三)ハルキ文庫全13+2巻

私は、これから入りました。

でも、言い切ってしまえばこれは三国志ではなく北方三国志です。

最初に読むと、他の演義系の小説や訳本との違いに戸惑います。

後でもいいかな。



内容は著者のオリジナルと言っていいと思います。



鄭さんの小説三国志を押します。

ここまでが、一般の書店でも手に入るであろう小説です。



横山光輝さんの漫画「三国志」はお読みになりましたか?

横山さんの漫画のベースは吉川三国志です。

小説にチャレンジなさる心意気を感じますので、

ひと段落したら、横山三国志へ・・。



本来なら、三国志演義の訳本(通称120回訳本)を読んでから、

小説に進み、正史三国志訳本が王道かとも思いますので・・・。



120回本訳という括りで・・。



〇三国志演義(井波律子訳)ちくま文庫全7巻

訳本としては秀逸だと思います。読み易いですよ。

最も新しい訳なので現代語訳が馴染みやすいです。



〇三国志演義(立間祥介訳)徳間文庫全4巻

1988年訳本の新訂刊です。安定してます。



〇完訳三国志(小川環樹ほか訳)岩波文庫全8巻

戦後では一番古い訳本です。



〇三国演義(安能務訳)講談社全6巻

文章は綺麗で読み易いです。



お勧めは『三国志演義(井波律子訳)』です。



個人的には安能さんの「三国演義」を推したいのですが、

一部では評判悪いので・・。

なお、どれも基本は当然一緒ですので、

複数読むと「あれっ、これ読んだよなあ。」になります。



120回本を読まれて、小説を2~3種読まれて、

更に興味が湧かれたなら、正史三国志日本語訳もどうぞ・・。



〇正史三国志(今鷹真ほか訳)ちくま学芸文庫全8巻

歴史書としての正史三国志の訳本です。

一度読まれるべきだと思いますが、

始めにこれを読んでしまうと、その後の意欲を殺ぎそうです。



取りあえず史実ですから、

史実と虚実を取り混ぜた物語である演義との相違をあえて探すのも、

三国志にはまってしまった人間にとっては堪らなく嬉しいのですが、

でも、個人の略歴の箇条書きですから、

正直読みきるのは疲れますよ。



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沢山でているので確かに迷いますよね。

私の好みでは小説ならば、陳舜臣氏の作品がもっとも読みやすく、わかりやすいと思います。

本当は、宮城谷昌光氏のファンですが、非常に言葉を大切にされる方なので(作家の方はみなさんそうですが、宮城谷さんは特に)意味を読み取ることが難しいかもしれません。

訳本なら、立間祥介氏の物がお勧めです。


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吉川・三国志を読むと、義理・人情などの古来からの価値観に沿った構成であると思います。もちろん面白いのですが、特に劉備なんかは「いい子ちゃん。」として描かれています。一方、北方・三国志は人間くさい臨場感あふれる物語になっています。甲乙付けがいたので、両方読んだらよいかと思います。そして、訳本も興味が出てくればトライしてみては?


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小説ではありませんが、横山光輝さんの漫画「三国志」はいかがでしょう?質問者さまが元々歴史小説や中国史とかがお好きなら大丈夫でしょうが、もしそうでないなら漫画のが入りやすいかもしれません。


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三国志の小説の王道と言えば、吉川英治氏の『三国志』ですね。しかし独自の設定も多く取り入れられているので、今やスタンダードと言えるかはちょっと疑問ですが(^_^;



北方謙三氏の『三国志』や柴田錬三郎氏の『英雄三国志』シリーズなども有名ですがクセがあると聞きますね。

宮城谷昌光氏の『三国志』は正史をベースにしており評価は高いですが、現在まだ完結してませんし、何より後漢中期からの書き出しなので中級者向きかと(^_^;



個人的には陳舜臣氏の『秘本三国志』シリーズがいいんじゃないかと思います。陳氏は台湾出身ですが歴史小説には定評のある作家ですし、ご本人によれば三国志にも登場する陳羣(ちん-ぐん)の祖父、陳寔(ちん-しょく)の末裔に当たるそうです。



『秘本三国志』(全6巻/文藝春秋/1974-77年)

※中公文庫から文庫化もされてます。



また陳氏は他にも

『諸葛孔明』

(中央公論社/1991年)

『曹操 魏の曹一族』

(中央公論社/1998年)

『曹操残夢 魏の曹一族』(中央公論新社/2005年)



といった三国志作品もありますので、読み継いでみても面白いと思います。上に挙げたのは新書版ですが、それぞれ文庫版も出ていますから、手に入れるのはさほど難しくないと思いますよ。



ただ、私は三国志の小説は読まない主義で、上記に挙げた作品はひとつも読んだ事がありません(爆)。

ですので参考程度にしといて下さい(^_^;


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まず最初に読むべきは、吉川英治の三国志ですね。

昭和10年代に朝日新聞に連載された、

日本人作家の筆による三国志の元祖です。



江戸時代にも三国志演義は書物として日本に存在しましたが、

庶民的な、通俗の読み物としては吉川三国志が最初です。



現在、国内に何千、何万とある

三国志関連の小説、書籍、マンガ、アニメ、人形劇、活劇、ゲーム、その他

その全てが、吉川三国志を原点としています。

三国志というより、戦後日本人の中国史への興味の原点です。

例えば、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」などは、

吉川英治への対抗心から書かれたと言われています。



とにかく、これを読んだ後は何を読んでもかまいません。

北方謙三の三国志でも、柴田錬三郎の英雄ここにあり!でも。


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私も各作家さんの「三国志」(演義)の小説を全て読んでいないので

「1番」はわかりません。すみません。

アニメを観られているのであれば、だいたいの流れはご存知なのですよね(^-^)



北方謙三さんの「三国志」は、いかがでしょうか?

つい3週間程前ですが、図書館で読みました(長いので全部は読んでいませんが)。

個人的には、読みやすく、当時の習慣についても記載されていましたので、とても勉強にもなりました。オススメです(まだ…全部は読めてませんが…)



あと、個人的に愛してやまないのが…

酒見賢一さんの「泣き虫、弱虫、諸葛孔明」です。

演義なのですが、正史と比べて書いているので、正史をちょびっと覗く事が出来ます(^^)

私としては「演義」で爆笑出来たのがこの本が初めてでしたので…大好きです。

まだ2冊しか出ていませんが、三顧の礼前後の劉備と孔明の各立場のコメディ(演義ベース)です。コメディではないのですが、酒見さんの表現力が素晴らしくて。



でも、北方さんの小説の方が読みやすいかもしれません(^^)純粋に面白いです。



長いと感じるのでしたら三田村信行さんの「三国志」でもよいかと思います。

子供向け(?)なのかもしれませんが、難しく考えずに読みやすいと思います。



追記…

質問者様。本に関してはこの中国史カテでよく挙がっていますので

検索されるのもよいかもしれませんね(^^)

強制はしませんが、私の過去質問でも沢山の本を皆様が教えてくださってます。

もし、興味がおありでしたら覗かれてください(^-^)

…三国志以外もありますが(お許しを)。



sfmqw057さんとkanshinさんのおかげで田中芳樹さんのファンになりました♪

ありがとうございます(蘭陵王は素敵でした。今は纐纈城綺譚を読書中です)。

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