史実の三国志を勉強したいと思います。
最近、アニメの「最強武将伝三国演義」の影響を受けて、「三国志演義」ではなく、史実も勉強してみたいと最近考えるようになりました。
特に学習に役立つ資料集など有りましたら教えて頂けると幸いです。
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史実の三國志を知るには、よく正史の完訳本を読めと言われますが、私はお勧めしません。紀伝体の書物を普通の本と同じように読むと必ず挫折しますから(爆)。
史実準拠の三國志解説本は多数出ていますので、それらをお読みになって理解を深め、最終的に完訳本に向かうのが良いと考えます。
まず初級。
小説や漫画などで主な登場人物と歴史の流れを覚えましょう。『三国志演義』ベースのものが大半ですし、中にはあり得ない創作を施されているものもありますが(汗)。
小説『秘本三国志』
(陳舜臣/全6巻/文藝春秋:文庫版は中公文庫)
漫画『三国志』
(横山光輝/潮出版社/全60巻:文庫版は30巻)
などがお勧めです。
次に中級。
『いっきに読める三国志』
(島崎晋/PHP研究所/税別定価1600円)
『三国志が面白いほどわかる本』
(三宅崇広/中経出版/税別定価1400円)
『図解 三国志』
(渡部精一・監修/西東社/税別定価720円)
このあたりを読めば演義ではない史実の流れや人物はほぼ頭に入ると思います。いずれも読みやすく手に入れやすい良書です。
そして上級。
『正史 三国志』
(陳寿著、小南一郎・井波律子ほか訳/筑摩書房・ちくま学芸文庫/全8巻/各冊税込定価1500円)
言わずと知れた完訳本です。
『図解雑学 三国志』
(渡邉義浩/ナツメ社/税別定価1300円)
中級の各書と同様の内容ですが、著者独特の名士論が色濃いので読解には相応の知識を要します。
『正史三国志 英雄奇談』
(坂口和澄/角川学芸出版/税別定価1800円)
三國志に関するエピソードのうち、怪異譚を主に取り扱う異色の本です。
他にも多数の良書が出てますので探してみて下さい。サイトでもこんなページがありますよ。
三国志ドライブ
http://www.h5.dion.ne.jp/~drive
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私はレッドクリフからはまって、北方謙三氏の三国志にはまり、史実が知りたくなり正史に興味を持ちました。
ただ登場人物や地名が非常に多く、知りたくてもなかなか理解が難しく取っ付きにくいのもあります。
そこで出会ったのが島崎 晋氏の『いっきに読める 三国志』です。
簡単・簡潔に書かれていて、人物紹介もあり簡単に読めますよ。
物語ではなく、主な出来事を短い文章で一つ一つを説明されている感じです。
黄巾の乱~三国時代の終わりまでが書かれています。
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ちなみに、通説では、三国志演義は、史実7割、フィクション3割と言われています。陳寿の正史「三国志」は、中国では1000円くらいで、全て買えます。中華書局本。
幸い、この正史の三国志は、日本語訳が出ていますので、それを見ると良いでしょう。「ちくま文芸文庫」。
この日本語訳の素晴らしいところは、本文よりも長いと言われている、裴松之の注釈までも訳してくれていることです。
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