2012年3月12日月曜日

三國志、西遊記、水滸伝で原作に忠実気味で読み易い訳しかたをされてる作品をそれ...

三國志、西遊記、水滸伝で原作に忠実気味で読み易い訳しかたをされてる作品をそれぞれ教えてください。三國志と言えばコレ!というような感じで…


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「小説」ではなく、「翻訳」ですね。ならば、いずれもそれほど選択肢はありません。



『三國志』は歴史書である『三國志』であって、それを元に書かれた小説『三國志演義』ではないということでいいのでしょうか。ならば、ちくま学芸文庫の『正史 三国志』しかありません。実のところ『三國志』がきちんと翻訳されたのは、たかだか30年前です。それ以前は、日本では『三國志演義』のみが流通していました。

『演義』の方ならばちくま文庫版『三国志演義』、徳間文庫版『三国志演義』、岩波文庫版『完訳 三国志』、講談社版『[新訳]三国志』がありますが、読みやすいのはちくま版かなと思います。



『西遊記』は子供向けの抄訳本がほとんどで、大人向けの完訳本というと、平凡社の『西遊記』と岩波文庫の『西遊記』くらいです。岩波版は数年前に改訳されており、入手も用意なので読むならこちらでしょう。



『水滸伝』は108人の豪傑たちが結集するまでの70回本、その後、豪傑たちが反乱軍鎮圧に向かい次々と戦死して滅んでいくまでを描いた100回本、さらに反乱軍鎮圧にエピソードを付け加えた120回本があります。中国では後半があまりにも悲劇的であるため、主に70回本が読まれていますが、日本では120回本が中心です。

120回本の完訳となると、今手に入るのはちくま文庫版の『水滸伝』くらいです。また、100回本では岩波文庫の『水滸伝』、70回本では第三書館『ザ・水滸伝』がありますが、一番読みやすくて面白いのは『ザ・水滸伝』だと思います。



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原作の訳なら、三点とも岩波文庫で刊行されている。

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