三国志で
正史と三国志演義と通俗三国志とは何が違うのでしょうか?
ストーリやキャラクターが違いますか?
また作者は誰が一番ですか吉川英治それとも北方謙三氏ですか、ほかにいますか?
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正史ってのは、国家によって公的に編纂された歴史書のことをいいます。
なんで、この場合の正史ってのは陳寿って人が書いた三国志の事です。
で、三国志演義ってのは、明代に作られた白話小説です。
三国志演義はどっちかというと歴史小説みたいな感じです。
面白くするためにフィクションとかを入れたやつです。
羅貫中って人が編纂しました。
フィクションなんで、登場する官職名とかが、三国志の時代的におかしかったりするらしです。
通俗三国志ってのは、三国志演義を日本語訳したやつだと思います。
これは自信ないです。
北方謙三が好きです。
陳舜臣の秘本三国志とか面白かったです。
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xiahouchengさん の解答はおおむね正しいんですが、2,3引っかかるので、その部分のみを説明させてください。
後の演義の元となるストーリーは、北宋の頃、講談師によって広まりました。当時は「説三分」(天下を3つに分けるお話)と呼ばれていたそうで、この頃から結構人気で、「東京夢華録」には「子どもたちは曹操が勝つと涙を流して悔しがり、劉備が勝つと手を叩いて喜んだ」と、あります。
関羽の3男関索の作品は、「三国志平話」という講談のネタ本の一種のスピンオフ(外伝)として、「花関索伝」として講談になり、のちに小説化されたのです。関索が父を求めて、困難な旅を続ける・・・というものです。
「李卓吾批評本」と呼ばれるのは、明代に辛口の哲学者・李卓吾がいたからですが、「演義」の出版元が本人に勝手に、トビラに「李卓吾先生ご推薦」と宣伝したからです。
つまり、多くの演義のバージョンにこのキャッチはあるわけで、清代の「毛本」に対して、明代は嘉靖年間に成立している物が現存で一番古いので、「嘉靖本」と呼ぶのが普通です。
両者の違いは、ご案内のとおり。
演義は江戸の頃、湖南文山訳、葛飾載斗挿画で出版されました。これが「通俗三国志」ですね。
吉川英治は自身の小説「三国志」のプロローグで、「あまりの面白さで読みふけり、親に早く寝ろといわれて、布団の中に隠して読み続けた・・・」と書いています。
もっともオーソドックスなのは吉川英治作です。吉川とは違うスタイルで最初に書いたのが柴田錬三郎でした。柴田の作品は、彼独特の「ニヒル感」もいれつつ、原典に雰囲気に近い講談調の内容です。「吉川は漢文的でちょっと難しい・・・」と言う人に向いているでしょう。陳舜臣がその次で、「秘本三国志」と「小説十八史略」、さらに後年「諸葛孔明」「曹操」を執筆しています。
三好徹も曹操を中心とした「興亡三国志」を、塚本靑史は「三国志 曹操異聞」を書いています。
三国志をハードボイルドに味付けした、北方謙三もいて、いまだに人気ですね。フィクションが多いので、最初に読むのは勧められませんけど。史伝のような大作、宮城谷昌光の「三国志」はまだ完結していません。
PHP文庫から、「関羽」「孫策」「陸遜」など、個別人物を主人公にした作品もあります。
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一言で言えば、フィクションかノンフィクションかの違いです。演義はあくまで小説ですからフィクションです。
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正史『三国志』は西晋陳寿(233-297)の撰。紀伝体で書かれ、後世、中国歴代の王朝で正史、すなわち「正式の史書」として認定されたものです。
『三国志演義』は明代の章回小説。正史や『資治通鑑』などの史書の他、文人の詩や民間伝承を伝えるようなテキストまで取り込んで、遅くとも16世紀前半までに成立したとされています。
ただし、『演義』には幾つかのバージョンがあり、例えば今では関羽の三男として知られている「関索」が登場するものもあれば、しないものもあったりします。また、「関索」ではなく「花関索」という名前で、「関索」とは全然違う活躍をする版もあります。
しかし、今日では明末清初に成立した毛宗崗本と呼ばれるバージョンが一般的で、幾つか出ている現代日本語訳も、すべてこのバージョンに基づいています。これは、李卓吾批評本と呼ばれるバージョンを底本としているとされますが、かなり大幅な改変が加えられいます。どのくらいの改変かというと、『演義』のバージョンというのは、40年ほど前まで「毛宗崗本」と「それ以外」の二種類であると認識されていたほどです。
正史がある意味で、魏を中心として描くのに対し、『演義』では蜀が主人公サイドとして扱われます。そもそも、史書である正史にストーリーという言葉は似合わないとも言えます。登場人物もかなり異なっており、『演義』に出てこない正史の人物は多数いますし、『演義』で活躍する貂蝉や周倉は正史には出てきません(ただし、2人とも『演義』の創作というわけではなく、『演義』以前の俗文学テキストで、その存在が確認できます)。
『通俗三国志』は、元禄年間に刊行された『三国志演義』の日本語訳です。当然、当時の言葉で翻訳されています。ただし、現代語訳が毛宗崗本に基づくのに対し、『通俗三国志』は毛宗崗本のもとになったとされる李卓吾批評本を翻訳しています。そのため、現代語訳にはない話が『通俗三国志』には出てきたりします。有名なところでは、孔明の第6次北伐の際、『通俗三国志』では、味方である魏延を司馬懿もろとも焼き殺そうとしますが、現代語訳(つまり毛宗崗本)ではこの話はカットされています。
吉川英治『三国志』では、この孔明が魏延を焼き殺そうとする話が出て来ますが、これは吉川氏が『通俗三国志』に基づいてこの『三国志』を著したためだそうです。
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三国志演義と通俗三国志は基本的には蜀の劉備が主人公なのかな。
ただ、正史は日本史でも習う魏志倭人伝が入っているはずなので
後の統一国の礎になる「魏」つまり有名な登場人物でいうところの「曹操」→「司馬~」側で記述されているのかな。
吉川英治版はアニメにもなっているので面白いです。
三国志はPS2などのゲームにもなっているので
やられてみては?
100人、200人の武将はすぐに覚えます。
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