三国志演義の著者を教えてください。
中学、高校時代に学校の図書館にあった三国志演義なのですが、全ページ上下2段になっており、上下それぞれに中国風?の挿絵があり、絵の下か横に会話や本文が書いてあるものです
|||
『三国志演義』の作者は羅貫中という元末明初の人ですが、現在読まれているのは清の時代までに手が加えられ完成したものです。
挿絵があるのは
1、『絵本通俗三国志』
江戸時代 湖南文山による。葛飾戴斗の挿絵つき。
全12巻で20年くらい前に改めて発売されました。
挿絵に鉄砲があったり、医者華陀が眼鏡をしていたりと、おかしなところもあったけど、読みやすい内容です。
ただし、挿絵は10ページに1回くらいの割合だったので、質問内容とは異なると思います。
2、『連環画三国志』
『三国志演義』初め、『水滸伝』『西遊記』『紅楼夢』といった、いわゆる四大名著が連環画になっていました。
連環画とは中国のマンガのような形式で、小さな本で1ページに大きく絵があり、下に文字が書かれたものと、大きめの本で絵が2段になっていて、下か横に文字が書かれたものがあります。
日本語に訳されたものが出ていたはずです。
私も15年ほど前に高校で読んだ覚えがあります。
中国では複数の種類があり、どれが訳されたのかわからなので、作者はわかりません。
質問者様が言う上下に挿絵があるものというのは『連環画』の日本語訳のことだと思います。
|||
三国志演義の著者ついては、施耐庵あるいは羅貫中とされており、いまだ完全に定まったわけではありませんが、おそらく羅貫中であろうと思われ、現在出版中の三国志演義でも著者羅貫中との表記が多くみられます。
ですが、質問の文面から察するにご覧になったものは、湖南文山(『大観随筆』によれば天龍寺の僧義轍および月堂の筆名)訳の『通俗三国志』に葛飾戴斗(葛飾北斎の弟子)の錦絵を付した池田東雛亭編『絵本通俗三国志』では無いかと思います。
|||
『三国志演義』の作者は、一般的には羅貫中とされる。
ただし、作者と言うより既にあった平話を集めてつなげた編者に近く、しかもこの時代の中国の小説家は経歴不詳が多い。
施耐庵と言う説もあるが、こちらは実在したかすら不明。
0 件のコメント:
コメントを投稿