初めまして。三国志にはまっている女性です。
実は、三国志小説を書いているのですが、非常に知識が不十分で、勉強しなおしたいと思っています。
よければいい本教えてください。正史を知りたいです。
かなり自分勝手なのですが、私は本を読むのがあまり好きではありません。
小説もなかなか読まないというのが習慣づいています。そんな奴が小説を書き、なおかつ、質問しているのですから、馬鹿げているかもしれませんが…。
そんな読むの嫌いな私でも読めるようなわかりやすい本があればお願いします。
でも少し気になっているのがありまして、「秘本三国志」と「正史と小説の狭間」という本です。
この2つの本、私でも読めるでしょうか?…あと秘本ていろいろありますが→(上・下とか一巻~六巻とか前・後)
この違いは何ですか?ただの改装版とかですか?…生意気ですがよろしくお願いします。
追伸 レッドクリフは最高でした!
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三国志の本が巷で溢れていて、特に映画公開で書店では平台で山済みになっているところも多いのです。
どれを読んでいいのか迷いますし、書店員に聞いても売れ行きは分かるけれども内容までは分からないのが、これまた仕方の無いところ。
「秘本三国志」
著者の陳 舜臣氏の史観が加わったものといえます。
有る程度の三国志の流れや、演義とは違うといったことをご存知なら十分に楽しめる内容で、演義しか知らなかった方が読めば有る意味驚きの連続といった内容だと思います。
陳 舜臣 氏の文体も取っ付き易いと、いうものではないので本を好きでない方がいきなり読んで面白いかどうかは微妙です。十分に引き込まれる物語や内容にはなっておりますので興味があれば大丈夫とも思います。
全6巻が文庫本、こちらの方がリーズナブルかな。
上下巻が大きいサイズの単行本
「正史と小説の狭間」
これは、正史を主軸にすえているので、演義などの物語を知っているのが前提になります。
内容は優れていますが、これから入って正直に面白いと思うかどうかは微妙。
違う点が分かるというのが眼目のひとつでもあるので、違いが分からなければとっつきにくい内容となってしまうかも
ほかに何点か挙げておきます。
光風社出版
諸葛孔明「三国志」とその時代
著者:宮川尚志
三国志研究の書物としては古い部類の作品ですが、それだけに価値も大きいです。
とっつきにくいですが、それだけに示唆に富んだ内容は良く出来ておりまして、これを読んでおくと他の三国志を読んだときも参考になるでしょう。
吉川英治、横山光輝、北方謙三の三国志は入門には向いておりどちらかというと演義よりの三国志なので、史実とはマッタク違うところも多くありますので多少は割り引いて考える必要もあります。
史実などから照らして考えると劉備なんかは特に、今で言うと最初は農民に慕われている只の荒くれもの。盲流(出稼ぎの農民たちを指して言う)の首魁に過ぎませんのでどちらかというと美化しすぎ。
上役を気に入らないと縛り付けて殴って逃げているのが正史ですが、演義では義憤に駆られて悪大寒を懲らしめるといった内容に改変されているのが痛い所です。
宮城谷昌光氏の「三国志」は正史から色々と引っ張ってきているので、こちらも正当な正史よりの作品。
しかし、後漢末期の混乱から始まるのでとっつきにくいとも思います。
おなじような研究している、守屋洋先生の書物も数多くありますが、この方のはどれか一冊読めばいいでしょう。追いかけてほぼ通読しておりますが内容的には昔の事柄をなぞるので内容が劇的に変わることも無く事足りると思います。
図解入りで初心者にもなかなか上手く工夫しているのが下の2点です。
ナツメ社
図解雑学 三国志
学習研究社:歴史群像シリーズ
三国志 上巻:下巻
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「秘本三国志」は日本では「三国志演義」を元に劉備を中心に描かれた作品が多い中、直木賞や吉川英治文学賞など多くの賞を受賞している陳舜臣が「正史」や歴史的資料に重きをおいた小説として再構成した作品なので従来の小説的な話に物足りなさを感じている方には向いていると思います。
満田剛 「三国志―正史と小説の狭間」も小説と正史の違いを歴史的資料に基づいてわかりやすく解説した本です。
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本を読むのが苦手なら、漫画ならどうです?
横山光輝の「三国志」を読むべきです。
三国志が好きなら絶対読むべきです。
ほぼ正史に基づいていると思いますので。
その代わり60巻あるので、ネットカフェかどこかで読んだほうがいいかも。
(買うと大変なので)
横山光輝の三国志が好きすぎるで「レッドクリフ」を見に行く気がしません。
だって・・・三国志の映画やドラマっていつも「赤壁の戦い」ばかり。
本当のドラマはそれからだってのに!!
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