2012年2月22日水曜日

三国志の本について

三国志の本について

三国志の本を読んでみたいと思っているんですけどネットで調べたところ色々な三国志があるようなんですけれども

ストーリーはどれも同じじゃないんですか?



仮に違うのであればどれがお勧めですか


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『三国志』はもともとは歴史書です。

それをもとに、中国の明代に羅貫中という人が小説化したものが『三国志演義』です。



日本では、その『三国志』や『三国志演義』などを題材として、現代の作家が小説化を行っています。歴史がもとになっているので話の大筋は同じなのですが、作家自身の解釈や史実の取り方によって、エピソードの書き方や登場人物の性格が変わってきたりします。



一番有名なのが、吉川英治による『三国志』でしょう。この作品は、現代日本における『三国志』解釈のスタンダードを築いた作品です。

私のおすすめとしては、北方謙三による『三国志』もいいです。こっちはかなりハードボイルドであり、有名な「桃園の誓い」のシーンがないなど、独自の世界を築いています。



明代の『三国志演義』を現代語訳したものもあります。

井波律子訳の『三国志演義』が、読みやすくていいでしょう。ちくま文庫から出ています。



文章量が多い本に慣れているのでしたら、まずは井波訳『三国志演義』を読んで、本家がどういう風に展開するのかを把握し、次に作家が小説化した各種『三国志』に触れてみるといいでしょう。



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概ね大同小異ですよ。



小説なら 吉川栄治三国志

漫画なら 横山光輝三国志



ほぼ、中国でも通用するほどの高いクオリティを誇る

日本の三国志です。



中国人の友達に読んでもらったところ「曹操がカッコよすぎる」と

苦笑気味に評価されてしまいましたが関羽、張飛、諸葛亮らは

納得の出来と言ってもらえて嬉しかったですね。

日本の三国志群はこの二大峰を軸に、亜流アレンジを繰り広げてるように

見えるので日本の三国志ものが見たいのなら、上記の二作品がオススメです。


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◎歴史として読みたいなら

岩堀利樹著『正史「三國志」完全版』(文芸社)



◎小説を読みたいなら

立間祥介訳『三国志演義』(徳間文庫)



「三国志」というのは、陳寿が著した歴史書『三国志』(3世紀末)のことです。

本書に、漢末三国時代の歴史が記されています。日本でも完訳は出ていますが、三国志の歴史を通して読みたいときは岩堀利樹の『正史「三國志」完全版』がお勧めです。正史だけでなく野史も加味されている貴重な本なので、史実を知りたいならこの本です。



この時代を題材にして、民話・講談などがまとめられた小説が『三国志演義』(15世紀頃)です。この本が三国志をモチーフにした小説の本物です。歴史との違いは、覇者である曹操ではなく、敗者である劉備を主人公として物語が展開することです。

立間祥介訳と井波律子訳の二人によってそれぞれ完訳が出ており、私は日本で一番最初に完訳された立間祥介に敬意を表して立間訳をお勧めします。



最近では、正史に近づけて書こうとした北方謙三や宮城谷昌光などの小説(曹操が主人公)も出ていますが、どうせ史実に沿ったものを読むなら『正史「三國志」完全版』の方が役に立ちます。

また吉川英治などの小説は、『三国志演義』のダイジェストコピー作『通俗三国志』を基に書かれたものです。劉備を主人公とする点は『三国志演義』と共通ですが、内容は大分違います。『三国志演義』のコピー作のコピー作なので日本独自の別作品と言えます。



やはり小説なら、立間祥介訳か井波律子訳のどちらでもいいので本物の『三国志演義』をお勧めします。


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はい。ストーリーはほぼ同じです。しかし、作者が違うと、書き出しのシーンが違ったり、ラストシーンが違ったりします。

三國志のラストは魏の勝利で終わるようなのですが、作者によって、諸葛孔明が死ぬまでや、劉備の死などで完結したりしています。なので、一番オススメ、と言う本はありませんが、著作/渡辺仙州・三国志(1)英傑雄飛の巻・三国志(2)臥竜出盧の巻・三国志(3)三国県立の巻

の3冊がオススメです(^-^)vこれは最初から最後まで書いてあるし、読みやすいのでいいと思いますよ。

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