2012年2月22日水曜日

三国志が好きな方、詳しい方に質問です。

三国志が好きな方、詳しい方に質問です。

映画「レッドクリフ」を見て三国志にすごく興味を持ちました。

また、現在、テレビで14、5年前に中国で制作された「三国志」のドラマが放送されており、これにもすっかりはまっています。

しかし、映画とテレビとでは内容に少し違いがあって、三国志っていったいどういうお話なのか、もっと詳しく知りたくなりました。

読書好きということもあり、今度は小説で三国志の世界を知りたいと思っています。

おすすめの書籍はあるでしょうか。

yahooの特集ページでは「新装版 三国志 (著者:吉川英治)」のタイトルがあがっていました。この本が一番オーソドックスな感じがしましたが、三国志がお好きな方のご意見をお聞きしたいです。

それから、三国志の登場人物の中では「諸葛孔明」が大好きになってしまいました。(金城武ファンではありません。)諸葛孔明について書かれているもので、面白いものがあったら教えていただきたいです。


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またここに、三国志の魅力に見入られ、

どれから読むか迷える子羊が生まれました。



「演義」の主人公といえる諸葛亮が、

五丈原で陣没するまで(ここがクライマックスですから・・。)

を描いた小説という括りだと



質問者さんが挙げられている、

【三国志】(吉川英治)講談社全8巻

三国志といえば、まず吉川三国志です。

日本の三国志スタンダードですね。

レッドクリフ特需で、新訂装版(5巻だったかな?)が出てます。



先の回答者さんも挙げられた、

【秘本三国志】(陳瞬臣)文春文庫全6巻

この人の作品は安心して読めます。

三国志以外の中国歴史小説も素晴らしいですよ。

これまた、新訂装版が出始めましたね。



割と評判がいいのが、

【興亡三国志】(三好徹)集英社全5巻

ダイナミックな切り口で、読みやすいです。

どちらかというと魏に好意的です。



諸葛亮陣没後も物語は続きます。



まず、呉に主眼をおいた、

【呉三国志長江燃ゆ】(伴野朗)集英社文庫全10巻

呉を主人公としたことには拍手を送りたいですね。

独特の切り口で、作者の主観が入っているので

演義と違和感があるとの評もあります。

私は小説なんだから、それでいいと思いますが・・。

孫権死後ももう少し書いて欲しかったです。



大穴的に面白かったのは、

【小説三国志】(鄭飛石)光文社文庫全3巻

韓国の国民的人気作家の三国志です。

蜀滅亡までの物語で演義とも違う書き方です。

独特の切り口で、面白かったです



重鎮、宮城谷さんの、

【三国志】(宮城谷昌光)刊行中

曹操のお爺さん時代から始まります。

単行本で7巻、後追いで文庫本で2巻刊行中、

さすがの宮城谷作品です。

宮城谷さんの中国歴史小説は、どれも秀作ぞろいですね。



忘れちゃならない、

【三国志】(北方謙三)ハルキ文庫全13+2巻

私は、これから三国志(というより中国の歴史に)入りました。

とても面白いです。

でも、

言い切ってしまえばこれは三国志ではなく北方三国志です。

最初に読むと、他の演義系の小説や訳本との違いに戸惑います。

私は、ゲーム未経験なので、ゲームの内容には疎いですが、

ゲームをされる方には、特に評判が高いですね。

ハードボイルドだから?

2.3冊読んだ後に読まれることをお薦めします。



ご紹介した本を含めて、書店でまずページを開いてみて、

自分の感性に合いそうな小説を、2~3種読まれて、

なお、三国志への興味が尽きなさそうに感じられたら、

中級コースとして、

俗に言う「三国演義120回本訳本」、

三国志小説の大元になった訳本へお進みになられてはいかがでしょう。

その際、またご質問されれば、

この中国史カテゴリーには、三国志フリークが多数居られますので、

私も含めて、訳本のご紹介もしていただけるかと思います。



そして、上級コースの「正史三国志訳本」

(演義の更に元になった歴史書)が待ち構えております。



諸葛亮がお好きだということなので、



【諸葛孔明】陳舜臣(中公文庫)全2巻

陳さんの小説はどれも面白いですが、この諸葛孔明も名文ですね。

安心して読めます。



面白いものとなると、

【泣き虫弱虫諸葛孔明】酒見賢一(文芸春秋)2巻(刊行中)

をお勧めします。

陳さんの「諸葛孔明」を読まれて、

諸葛亮のイメージを構築された後この本を読まれると、

腰砕けになるほどショックを受けるかもしれません。

それくらい抱腹絶倒しそうになります。

3巻発刊が待ち遠しいです。

酒見さんが「赤壁」をどう描いてくれるか・・。



テレビで放映されているというのは、

『三国演義』(中国中央電視台(CCTV)製作)の

TVドラマシリーズかと思います。

(残念ながら私は視聴できる環境にいませんが・・。)



1991年に国家的事業として撮影され、

製作費は当時の日本円で凡そ100億円超、

動員された人民解放軍のエキストラは延べ10万人以上といわれます。

CGやミニチュアは使わず撮影している点も評価が高いです。



レッドクリフは娯楽エンターテイメントですのですので、

今ご覧の『三国演義』が、どちらかというと史実に近いかと思います。

(もちろん、三国志演義ですから、正史と較べるべきものではないですが・・。)



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私も「レッドクリフ」からの三国志ファン(ファンと言っていいのかどうか?)です。

とりあえず、吉川英治著「新装版 三国志」を読みました。

三国志を淡々となぞらえているような感じでした。

読んでいくうちに様々な人物が出てくる中で、今は興味の湧いた人物を描いているものを手当たり次第に読んでいます。

書き手によって色んな解釈があり、そこがまたたまらなく面白いですね。

こういった楽しみ方ができるのも、吉川英治著の三国志を初めに読んだからだと思います。



オーソドックスな書物をベースに好きな人物を追いかけてみるのがお勧めです。









ちなみに…



「レッドクリフ PartⅡ」はよく練られた娯楽作品に仕上がったと思います。

三国志の雰囲気を壊すことなく、迫力あるエンターテイメントに仕上げられていて…。

これも「三国志」を通読した後に観たから持てた感想だと思いました。


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三国志が好きなので回答させて下さい。

私は柴田錬三郎の「三国志 英雄ここにあり」がお勧めです。

この作品は三国志演義に柴錬の想いを重ねて、躍動感たっぷりな作品だと思います。関羽、張飛の活躍が頭に浮かんでくるような面白い作品ですよ。



吉川英治の三国志は読まれたのかな?これは三国志演義を日本人向けに書いた素晴らしい読み物だと思いますよ。



話はそれますが、三国志を知る上で、漢王朝の祖 劉邦の話である「項羽と劉邦」司馬遼太郎、だいぶ遡りますが周の軍師呂尚の話「太公望」宮城谷昌光など、三国志以前の話も三国志を知る上で参考になると思いますよ。


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横川光輝の漫画『三国志』をお勧めします。

漫画だけあってすんなり漢末~孔明の死までを読みきれますし、吉川英治の「三国志」を原作に漫画化してますからまさに一石二鳥です!



映画とドラマの内容の違いですが、大きく分けて「三国志」には2つあり、1つは「正史」、歴史としての三国志で、もう1つは「演義」、つまり、多少史実とは違うけれど、面白おかしく作られた三国志です。(一般的には三国志演義の方が多くの方に知れれた内容だとおもいます。)これは日本の「忠臣蔵」のような物で、文字を読めなかった人たちが芝居で楽しんだ所から起こっているので、地方毎に多少話が違ったりしますが、映画・ドラマの監督がどちらを題材に映像化してしるかの違いと、監督等の主観がはいているから内容に個性が出ているのではないでしょうか?


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個人的に陳瞬臣さんの

「秘本三国志」が良かったです。

あと宮城谷昌光さんとか、

北方謙三さんとか。



諸葛亮を扱ったものはまだ

読んでいないので分かりません。





詳しくというなら書店で

図説三国志とかありますよ。

よかったら探してみてください。



映画とドラマの違いですが、どうも映画は

「女」というものを意識して書かれている気が。



ドラマ私も観てますよ。

けど何週か前の張飛と厳顔の

戦いでつけ髭出てきて中国のドラマは

なんて雑なんだと思いましたが、なるほど

かなりまえの再放送だったんですね。

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